変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の初期の症状は、朝起きてから歩きだした時に、いつもとはどこかが違う感覚が膝にあることです。
この段階においては、通常はそれほど痛みを感じなく、膝に少し力を入れた時にわずかに痛みを感じる程度です。そして、しばらくすればその痛みも治まってしまいます。
変形性膝関節症の症状の現れ方は人によって違い、軽い症状のまま中期や後期の症状まで悪化しない人も時々います。初期症状が少しづつ進行していくと膝関節の痛みがはっきりしてきます。この段階で変形性膝関節症の中期症状に入ったと言えます。
膝関節も完全に曲げることが出来なくなり、また逆に伸ばすことも出来なくなってきます。膝を曲げたり伸ばしたりすることが苦痛になり、特に階段の昇り降りなどは、かなりつらいものになってくるでしょう。
そのうちに膝関節に炎症が起こり、膝関節が腫れたり熱を持ったりするようなります。この段階では、膝に水が溜まりだして膝関節が重く感じられたり、ひざ関節の変形も進んでいきます。
後期症状まで悪化すると、日常生活が辛くなるほどの痛みを感じる場合もあります。仕事や家事などの日常生活が自分の思い通りにいかなくなるために、行動範囲もせばまってきます。
精神的にもストレスが溜まるようになり、うつ状態に陥りやすくなります。高齢者の場合には外出することもままならなかったり、痴呆症の症状まで現れることもあります。この段階では関節の変形も相当進んでしまい、明らかに目立つようになります。