化膿性関節炎の原因と症状

 

化膿性関節炎の原因は色々あります。黄色ブドウ球菌や連鎖球菌、肺炎球菌などの細菌が、血流に乗って関節の中に入り込むことで発病する場合があります。

 

例えば、ケガをした時に傷口から細菌が入り、その細菌が関節部分に溜まってしまった場合などです。

 

一方、大人の場合は、不潔な環境や操作によって、膝関節の関節穿刺(関節の水抜き)や関節内注入療法を行なった時に細菌が関節内に侵入し、化膿性関節炎を引き起こす場合もあります。

 

化膿性関節炎の症状には、悪寒や発熱などの全身的なものと、痛みや発赤、はれ、熱感などの局所的なものがあります。ただし、あまりにも炎症が激しいと、全身に発熱を起こすこともあります。

 

化膿性関節炎はどこの関節にでもおこる可能性がありますが、肘や肩、股関節などにおこる事が比較的多いようです。股関節の深い部分におこった場合には、その症状が体の表面に現れてこないこともあります。

 

また乳幼児でも、骨髄炎が波及して、肘関節や股関節、肩関節などに発症することもあり、衣服やおむつを交換する時に痛がることがあるので、そういった場合は患部を動かさないように注意しましょう。

 

乳幼児は言葉が話せないので、関節が動かなかったり、手足の向きがいつもと違い足が内側に向いているなどの異常には気をつけましょう。化膿性関節炎は長い期間症状が継続すると、関節の周りにある骨にまで被害が及び、変形や脱臼を起こすこともあります。早い段階での受診と治療を受けた方が良いでしょう。